10.10空襲 8
本部港 軍艦 迅鯨 鎮魂碑
本部半島西岸、瀬底島の見える R449/本部港北入口にある。
今を遡ること約9年、平成12年10月10日、乗員生存者、救助にあたった地元の方々、並びに当時同艦によって本土へ疎開をなされた有志の方達によって、建立、除幕された。
沖縄本土間の緊急輸送業務に就いていた本船は、内地から物資を沖縄から疎開者を乗せて往復していた。
その第4次航、佐世保を出港しての南下中、米潜の雷撃を受けて航行不能となり、曳航によって瀬底泊地へ投錨、修繕を行っていた。
しかし昭和19年10月10日、早朝から米艦載機の襲撃を受け、航行不能の本船は忽ちのうちに被爆、着底。瀬底水道に於いて135名の乗員と共に、その生涯を了えた。
戦後、船体は浮揚撤去され、重油の海、硝煙に霞んだ戦火の記憶も失われつつあったが、乗員135名の慰霊と共に、平和の尊さを継承する機会となっている。
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