2010年03月30日

沖縄での余暇 7

遊技場(マシン屋) 4
平成の元号も落ち着いた頃であろうか。
全盛期に沸き立つ"オキナワマシン屋"には、一大転機が突如訪れる。

その契機となったのは、某大型チェーン店の一斉摘発。 容疑は不正遊技機による営業で、遠隔操作、不正(違法)基盤の使用。 酷い事に、いわゆる裏基盤の中には、当たりが存在しない基盤、一日の当たり回数が決まっている基盤があったと聞く。 チェーン約30店舗が営業停止となり、県内でも10店舗程が営業停止の処分を受けた。 この事が、県内に脈々と棲息したシーラカンス(1.5号機、2号、3号機の旧台)絶滅の契機になろうとは、よもや思いもよらなかった。

他店も不正基盤(ROM)のプログラムクリアーを行い、当局の検査を潜り抜けるべく対応を行った。 しかし、不正改造遊技機の再封印(ノーマル化)は、同時に「お知らせ機能」の撤去を意味していた。
平成7年の事、休暇の折に渡琉し、マシン屋へ立ち寄った際、奇異な光景を目にする。 客の疎らな店内と、台上に掲げられた「リーチ目」がそれ。 白い貯金箱「アペックス701z」のアップライトの隅には、ベル揃いがリーチ目として、「ベルが揃うと何かが起きる」と…。
これでは全くの「キューティーフルーツs」ではないか、大当たりの音楽は良いが、ゲーム性は桃ですよ桃揃い。 貯金なさる「仕様」が消され、連チャンしないのは致し方なき事だが、「パレード」や「ドリームセブンMIX」を打っても面白くない。 沖縄へ長駆を渡り、「センチュリー21」や「ドリームセブンジュニア」を打っても詰らない事ですな、今となったら別ですが。
※おっさんにしか、通じない話題か※


地元沖縄の方々はもっと不満だったと見え、「お知らせ機能」の無くなった台には、全く見向きもしない。 吸い込み方式独特の、名機「フェニックス」も、敢え無くその姿を消して逝く事と相成った。
変わる事無いと思われた沖縄マシンの系譜、その世代交代を正に目の当たりにした。 そして、之に代わってマシン屋を席巻、次の黄金時代を築いた三冠王、千両役者 「トリプルクラウン‐2(30)」は、何の前触れもなく此処に登場。
ここに漸くにして、県内に於いても、4号機時代を迎えた。

日暮れの時間を惜しみつつ、タクシーを乗り付けてマシン屋巡り…今は昔、脳天気な頃の事。

沖縄での余暇 7

2001年2月 沖縄市コザ十字路にあった「コクサイ」にて撮影。
同店は、地元企業でも小振りのチェーン店で、最盛期には真栄原、普天間、池武当の4店舗が営業。 近寄り難いジグマが集うお店であったが、櫛の歯が欠ける様に店舗を仕舞い、ここ本店を終焉の地と廃業されたものと思われる。
撮影時も、営業末期の貸し切り状態。 東京くんだりから散財に来る輩に、弁当、コーヒー、煙草と、差し入れ数多。 店員さんとは、昔日の話題に盛り上がった。



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Posted by 酉 at 12:00│Comments(0)余 談
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