大和世(やまとゆー) 394
名護市東江 セメント瓦住宅 (前篇)
沖縄の戦後復興の象徴
名護を発祥とするセメント瓦葺きの住宅
勤め先が変わりこの夏で4年、渡沖の機会も減って久しい訳である。 生業の多忙と夏場の暑気を避け、6月より半年を隔て年末に赴いた際は、街並みや景色の変貌に驚くことも少なくはない。 昨年のこと、いつもの様に沖縄中南部での踏査に数日を過ごし、名護へ移動した時である。 夕刻の世冨慶交差点から旧道に逸れ、
赤瓦焼成の技法 も、明治22年まで民家の屋根には無用のモノであった。
セメント瓦屋根
平成29年3月迄現存した戦前からの民家、通称:太郎家の遠景。 (2013年4月撮)
門構
門柱と塀囲いの多くも戦前に建築されたものであり、その意匠も土地と時代を反映したものであった。
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