戦世(いくさゆー) 503

2017年04月11日 12:00

今帰仁村上運天 上運天のお宮 後篇
運天港の北に位置する緑濃い丘陵、
 その頂近くに鎮座する上運天の御願所

偉丈夫なお宮さんながら、その体躯には数箇所、戦禍の痕跡が刻まれている。 神殿の背後に回ると。そこにはモルタルで補修された形跡、そして足下の低い位置には弾痕が遺されている。
沖縄戦開戦の以前、運天港には 海軍基地 の色が濃く、空襲の際に
他方でお宮さんの正面、お社を取巻く巻石の向かって左袖にも弾痕が刻まれている。 それは、巻石に附けられた桜の意匠を狙った様な、小口径の銃弾と見られる。 恐らくは本部町の a href="http://phoenixexpress.ti-da.net/e2571781.html" link_v"> 戦没軍人氏名乃碑
と同様、米兵の仕業と考えられるが、今や定かではない。

 お社の背面
社殿の背面にはモルタルでの修繕痕、巻石(柵石)の上端には弾痕が遺る。


 桜の意匠と弾痕
お社の正面、巻石の左袖に刻まれた弾痕。
※地図は
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