沖縄での余暇 37
遊技場(マシン屋) 17
オキナワマシン屋の終焉、そして街角に佇む残照(中篇)
手許に遺る、20余年前のタウンページの切り抜き、そこには個性的なパチンコ店の名前が並んでいる。 かつてはこの切り抜きを頼りとし、本島各処のマシン屋を巡ったものである。 2ページに亘る電話番号、その数は100軒に近いが、多くの名前は、今や存在しないお店である。 某サイトにて現在の県内のパチンコ店を探った処、本島で営業中のお店は70余店。 しかしその多くは、某チェーン店の名を冠する店であり、時代が変わった事を示しているのかも知れない。
時代は平成へと移って間もなく、既に基地城下町には華美な空気などなかった。 しかし処々のマシン屋には、内地には無い鉄火場の雰囲気が何処の店にも漂っていた。 そのオキナワ初心者の心を掴んだのが、ユニバーサルの「ダイナマイト」であった。 それはコインの大きさを差し引いても大量の出玉、台右には箱5箱(4千発の箱)を積み上げ、未だジャックゲームの続く様は圧巻であった。 これを見て、沖縄は店内のルール同様、検定ルールも内地と異なる・・・と、暫くは誤解していた次第。
その店の名は「マカオ」。 場所は真栄原交番の隣であったと記憶するが、時折り大謝名~我如古間、県道34号線を通っても、車窓にその位置を確認する事はない。 しかしここでの散財が、沖縄での戦跡行脚へと導いた。
金武マカオ
金武町の国道沿い、今も残照を垣間見ることの出来るマカオ娯楽センター。
閉店の翌年頃の撮影と記憶するが、色褪せたトロピカーナの看板から、同店の主力機種がユニバ系であった事を思い出させる。
胡屋マカオ
コザ、BCストリート(パークアベニュー)の裏通りに在った、マカオ胡屋店の跡。
同店の営業していた頃、コザ十字路から空港通りの間には、少なくとも10店舗のマシン屋が営業していたが、今や某チェーン店1店のみである。
喫茶店「フリーダム」となって久しく、今はマカオの看板も外され、
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