2014年01月20日
断末魔の島尻 170
糸満市真栄里 続・マルレ艇格納壕 5
真栄里集落の北辺、路傍に置かれる、4式肉薄攻撃艇の格納壕。
足下の石塊に注意を払いつつ、辺りの様子をうかがう。 2~3歩進んでは立ち止まリ、壁面、天井面へと光輪を巡らせ、設えの有無、その色を確かめる。 すると壕を半ば程を入った辺り、足下には鋲を打った靴底、軍靴の底が点々と見られた。 他にも破損した陶磁器片、ガラス片が見られ、戦闘中、或いはその直後に何人かがここに身を寄せ、斃れたものと覗えた。
昭和20年4月8日の晩、海上挺進第26戦隊(球19765) は第1次攻撃として嘉手納沖に突入。 糸満・名城方面に其々在った 第2・第3中隊は泛水に手間取り、第3中隊より2杯のみ、真栄里に在った第1中隊は、戦隊主力として18杯が出撃した。 記録ではこの日、第26戦隊は13名が特攻戦死と記され、うち9名が第1中隊の隊員であった。 しかしその後、第1中隊に出撃の記録は見られず、この日帰還した艇は夜明けに掛かり、掩蔽格納は間に合わなかったと見られる。 未帰還艇も含め18杯が消耗し、艇の失われた掩蔽壕は自然と(臨編)独立第26整備隊、防衛隊員の棲息壕として用いられたのであろう。
遺留品
遺骨は見られなかいが、破損した陶磁器片、ガラス片、そして軍靴の底、踵部分などが遺棄されている。
軍靴
方々に遺棄された軍靴、兵隊靴の底。
真栄里集落の北辺、路傍に置かれる、4式肉薄攻撃艇の格納壕。
足下の石塊に注意を払いつつ、辺りの様子をうかがう。 2~3歩進んでは立ち止まリ、壁面、天井面へと光輪を巡らせ、設えの有無、その色を確かめる。 すると壕を半ば程を入った辺り、足下には鋲を打った靴底、軍靴の底が点々と見られた。 他にも破損した陶磁器片、ガラス片が見られ、戦闘中、或いはその直後に何人かがここに身を寄せ、斃れたものと覗えた。
昭和20年4月8日の晩、海上挺進第26戦隊(球19765) は第1次攻撃として嘉手納沖に突入。 糸満・名城方面に其々在った 第2・第3中隊は泛水に手間取り、第3中隊より2杯のみ、真栄里に在った第1中隊は、戦隊主力として18杯が出撃した。 記録ではこの日、第26戦隊は13名が特攻戦死と記され、うち9名が第1中隊の隊員であった。 しかしその後、第1中隊に出撃の記録は見られず、この日帰還した艇は夜明けに掛かり、掩蔽格納は間に合わなかったと見られる。 未帰還艇も含め18杯が消耗し、艇の失われた掩蔽壕は自然と(臨編)独立第26整備隊、防衛隊員の棲息壕として用いられたのであろう。
遺留品
遺骨は見られなかいが、破損した陶磁器片、ガラス片、そして軍靴の底、踵部分などが遺棄されている。
軍靴
方々に遺棄された軍靴、兵隊靴の底。
Posted by 酉 at 12:00│Comments(0)
│遺 品