2011年01月27日

大和世(やまとゆー) 116

南城市知念久手堅 ウローカー砲台跡 / 8
知念埼砲台、通称ウローカー砲台の指揮所、
 重砲兵第7聯隊 第2中隊、知念地区隊の本部壕跡 / その1。

ウフグスクは、知念埼のある知念岬公園の入口北側、「がんじゅう駅・南城」に隣接する様に座っている。 観光時期や休日の人出は知らないが、平日には数える程の「わ」ナンバーと、ゲートボールを楽しむベテラン男女が集うのみ。 慌ただしくもなく、知念埼から望む太平洋の景色と云い、散策や休憩にも都合が宜しい。 

グスクに関し、特に造詣を持とうとも思わないが、沖縄戦時の陣地、監視哨は、得てしてその近辺に設けられ、戦線はそこに対峙する事がままある。 居城、山城、拝所等々、グスクの態様にも様々あるが、それ等は一様に、周囲を牽制する要地に佇んでいる。 このウフグスクも、小さいながらも孤立した山で、北は断崖に面し、木々を除けば北方への視野は一望と思われる。

重砲兵第7聯隊 第2中隊は、その地の利に着目し、指揮所を構築。 或いは、霊山の如き斎場御嶽を避け、ここを選定したやも知れない。 構築時期の委細は不明ながら、昭和17年9月以降に着手し、第32軍の創設、配備時点には、完成していたと思われる。

 西から臨むウフグスク
左手は「がんじゅう駅・南城」、そしてゲートボール場、駐車場を挟んだ小山の中を、重砲の指揮所、いわゆる陣地壕が貫通している。
観光地然とした直ぐ傍らに、戦争の記憶が遺されている。
大和世(やまとゆー) 116

 南側の壕口
園に入って直ぐ、体育館へ行き来する人々の傍らに開口する。
構築時の隠蔽か、戦後の道路拡幅による掘削かは判らないが、緑葉と共に、壕口は岩陰に身を潜めている。
大和世(やまとゆー) 116

※立入りには充分にご注意下さい※
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