2010年05月01日
戦世(いくさゆー) 66
那覇市 城岳 1
那覇市楚辺1丁目、城岳公園として知られる小さな丘陵。
かつて「昭和の城郭」が築かれ、人々の血が流された場所である。
那覇の繁華街を離れ、楚辺の住宅地の只中に佇む小さな丘陵。 ハーバービュー通りの南に面し、今は住宅に埋もれて顕著ではないが、かつては平屋の家屋が散在する中、緑を擁く小高い丘を為していた。
大正8年の測量図に拠れば、△35.8の測量点を頂に据えた丘陵。 当時の那覇区は、小禄村、眞和志村、首里等を含まず、久米を中心に発達。 城岳は那覇の中心から外れた場所、ひなびた郊外に位置した。
地勢は、現在の330号線に囲まれる地域、北は国際通り、西は旭町/壺川、東は壺屋/楚辺の辺りから緩やかにそびえ、ここ城岳を頂点とする、閉鎖高地の様相だったと見える。
今も国土地理院の四等三角点が据えられ、△30.8メートルの標高を有する。 しかし、眺望は利かず、北方に僅かの視界が広がるのみ。 丘陵とも判然とし難い、住宅地の一隅に在る、小さな公園となっている。
城岳公園の入口(2005年3月撮)
南面より、のどかな住宅の間を抜け、小道を辿って至る。

平地の広がる公園内(2007年5月撮)
公園の入口から北方へ、ひと気のない広場に臨む。

那覇市楚辺1丁目、城岳公園として知られる小さな丘陵。
かつて「昭和の城郭」が築かれ、人々の血が流された場所である。
那覇の繁華街を離れ、楚辺の住宅地の只中に佇む小さな丘陵。 ハーバービュー通りの南に面し、今は住宅に埋もれて顕著ではないが、かつては平屋の家屋が散在する中、緑を擁く小高い丘を為していた。
大正8年の測量図に拠れば、△35.8の測量点を頂に据えた丘陵。 当時の那覇区は、小禄村、眞和志村、首里等を含まず、久米を中心に発達。 城岳は那覇の中心から外れた場所、ひなびた郊外に位置した。
地勢は、現在の330号線に囲まれる地域、北は国際通り、西は旭町/壺川、東は壺屋/楚辺の辺りから緩やかにそびえ、ここ城岳を頂点とする、閉鎖高地の様相だったと見える。
今も国土地理院の四等三角点が据えられ、△30.8メートルの標高を有する。 しかし、眺望は利かず、北方に僅かの視界が広がるのみ。 丘陵とも判然とし難い、住宅地の一隅に在る、小さな公園となっている。
城岳公園の入口(2005年3月撮)
南面より、のどかな住宅の間を抜け、小道を辿って至る。

平地の広がる公園内(2007年5月撮)
公園の入口から北方へ、ひと気のない広場に臨む。

Posted by 酉 at 12:00│Comments(0)
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