2012年07月24日

戦世(いくさゆー) 293

本部町渡久地 渡久地神社 前篇
渡久地区の西寄り、旧道沿いに座る御社。
その位置から別名を西神社、西のアサギとも称される。

いわゆる「本部のそば街道」、その中心にも位置する渡久地区。 本部でも古くからの集落として漁港、市場、そして役場が隣接し、その中心地と云っても差し支えないであろう。 その住宅街の一隅に渡久地神社は座っている。
神社は渡久地集落の西寄りに位置。 別名を西神社、或いは西のアサギとも称され、県道を挟む東には東神社が祀られる。
その関係もあるのか、渡久地区の公民館は西地区の公民館と東地区の第二公民館、二棟の公民館が存在する。

神社は渡久地の守護神ヨケノ嶽を祭祀として祀る。 その内庭ではシニグ(豊年感謝祭)、村踊り、そして大綱引きが6年毎に行われるなど、地区の神事の中心にも位置する。 その発祥は定かにないが、境内に据えられた「渡久地神社改修記念碑」には昭和8年7月20日、その改修が竣工したと刻まれている。
県内方々に存在する「神社」と称される拝所、それは戦前の同化政策に拠るとされるが、ここ渡久地もそのひとつなのであろうか。 改修の時期は必ずしも一致しないが、その意匠は内地の神社、御社の屋根掛け、灯篭の配置にも酷似する。 しかしながら内庭(境内)の入口、そこに不釣り合いな鳥居は存在しない。

 渡久地神社
神社の御社よりも、その手前のアサギが特徴的。
そのアサギは古風な造り、木造モルタル建てに赤瓦が葺かれる。
戦世(いくさゆー) 293

 渡久地神社の御社
コンクリートで建築され、重厚な屋根の形状、モルタルによってモダンな装飾が為されている。
右手に建つ碑は昭和8年の改修記念碑。
戦世(いくさゆー) 293

地図はこちら
※渡久地交差点南西 / 郵便局並び※


タグ :本部町

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