2020年04月30日

戦世(いくさゆー) 512

南城市佐敷冨祖崎 慰霊之塔
冨祖崎地区の海沿い、
公民館の一隅に佇む冨祖崎の慰霊塔

冨祖崎は 仲伊保地区 の南に隣接する。 何れの集落も海沿いに位置するが、海は護岸や埋め立てにより隔てられ、海の幸よりも塩害から農地を守る様に、内陸に向けみどりのモザイクが続いている。 冨祖崎の慰霊塔は、その海沿いに立つ公民館の傍らに建てられている。

県の資料によれば、碑は「忠霊之塔」として昭和32年8月 自治会によって建立されている。 当時は地区出身の戦没者42名が祭られ、うち33名が沖縄戦による戦没者であった。
一方で碑(塔)は現在、慰霊之塔と改められており、昭和の末から平成の初頭に改修されたものと思われる。 また、台座に嵌められた戦没者刻銘版には、満州事変、支那(日華)事変での戦没軍人をはじめ、軍属、防衛隊の別で42の氏名が刻まれている。 更に最終行には「準軍属戦没者 七拾余名」と刻まれており、いわゆる「援護法」に基づき「九段で祀られた」方々と思われる。

 慰霊之塔
道端に佇む慰霊塔
塔の背面に「・・建立」の文字が刻まれていたが、判読難しく不明。
慰霊之塔

 景色
フレーム外、左手前に公民館とアシビナーの広場がある。
コンクリートに囲まれているが近くには祠もあり、海沿いの聖地であったと思われる。
冨祖崎集落

※地図は Google Map へジャンプします※


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Posted by 酉 at 12:00│Comments(0)慰霊碑
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