碧血の島

南城市佐敷屋比久 慰霊塔
屋比久集落の中心、
児童公園の高台に佇む慰霊塔

屋比久集落は 冨祖崎 の内陸、東に隣接する。　郊外の海に面さない集落の常らしく、周囲は緑のモザイクに囲まれている。　近年は国道沿いに瀟洒な住戸が建ち、緑のモザイクがソーラーパネルに変わるなど、ゆっくりと変貌を続けている。
屋比久の慰霊塔は、国道東側の集落中心、公民館に隣接した屋比久児童公園内の高みに建立されている

屋比久児童公園は、かつて屋比久グスクであったらしく、園内の処々に拝所が設けられている。　今は緑の疎らな街区公園ながら、高低差のある地形、高台より見下ろす慰霊塔は、今もって集落の聖地である事が覗える。

県の資料によれば、慰霊塔は昭和45年8月 自治会によって建立されている。　碑には地区出身の戦没者118名が祭られ、うち103名が沖縄戦による戦没者とされる。
塔の台座には、戦没者名の刻まれた石板が嵌められている。　

　慰霊塔
屋比久児童公園の高台に佇む慰霊塔。


　景色
慰霊塔からは集落の様子が一望できる。
側面の石板には、軍人は階級別、続いて防衛隊、軍属の順で戦没者名が並ぶ。