2015年02月23日
大和世(やまとゆー) 349
東村慶佐次 慶佐次ロランC局 / 後篇
国頭郡東村の海辺に位置した
海上保安庁所管の電波航法送信局
平成5年から米軍に代わり海保の運用したロラン局は、平成6年に硫黄島ロランC主局を廃し新島主局を新設。 民間用として日韓中露4ヶ国、16局による国際チェーンを構成し、有効範囲を維持していたとされる。 しかし遡る平成4年、船舶ではGPSによる位置情報と衛星経由の通報・呼出しシステムを組み合わせた通称「GMDSS」が導入されていた。 GPS機器の導入は義務化され、ロランシステムの行く末など知れたものであった。
平成21年、日本の東方に位置する 南鳥島局(X従局)が閉局し、太平洋上の有効範囲は大きく狭まる。 その後、平成25年に北海道の十勝太局(Y従局)が閉局し、ロラン北太平洋チェーンは漸減。 更に翌平成26年、伊豆七島の新島局(主局)が閉局し、同チェーンは消滅した。 残る慶佐次ロランC局は条約に基づき、ロラン韓国チェーンの一角(X従局)を維持していた。
慶佐次のロラン局は、昭和37年10月より慶佐次通信所として米国沿岸警備隊が使用を開始している。 その後、昭和47年までにロランA / C送信所が開局、昭和53年2月に海保がロランAの送信業務を引き継ぐなどし、平成7年3月末に土地、及び接続水域の大半が返還される。 しかし未だFAC6007として、米陸軍通信大隊の使用する区域が残存する。
既存のロラン局はその役目を終えた後、地上施設に全てのアンテナマストが撤去され、良い処で記念碑が残る程度らしい。 慶佐次局も閉局後、当日は施設を一般に公開し、標のアンテナマストは3月中に撤去されると云う。 占有する広大な敷地と接続水域がどうなるか、それは御上の肝次第であろう。
慶佐次ロランC局アンテナ
国道331号線、慶佐次大橋より望む慶佐次ロランC局のアンテナマスト。
高さは約200メートルで、赤白の昼間障害標識塗装ながら、この日は天候が優れず、画像ではよくわかりません。

慶佐次ロランC局入口
国道沿いに位置する施設入口。
米軍施設ほど厳重ではないが、通常は立入を制限される。

国頭郡東村の海辺に位置した
海上保安庁所管の電波航法送信局
平成5年から米軍に代わり海保の運用したロラン局は、平成6年に硫黄島ロランC主局を廃し新島主局を新設。 民間用として日韓中露4ヶ国、16局による国際チェーンを構成し、有効範囲を維持していたとされる。 しかし遡る平成4年、船舶ではGPSによる位置情報と衛星経由の通報・呼出しシステムを組み合わせた通称「GMDSS」が導入されていた。 GPS機器の導入は義務化され、ロランシステムの行く末など知れたものであった。
平成21年、日本の東方に位置する 南鳥島局(X従局)が閉局し、太平洋上の有効範囲は大きく狭まる。 その後、平成25年に北海道の十勝太局(Y従局)が閉局し、ロラン北太平洋チェーンは漸減。 更に翌平成26年、伊豆七島の新島局(主局)が閉局し、同チェーンは消滅した。 残る慶佐次ロランC局は条約に基づき、ロラン韓国チェーンの一角(X従局)を維持していた。
慶佐次のロラン局は、昭和37年10月より慶佐次通信所として米国沿岸警備隊が使用を開始している。 その後、昭和47年までにロランA / C送信所が開局、昭和53年2月に海保がロランAの送信業務を引き継ぐなどし、平成7年3月末に土地、及び接続水域の大半が返還される。 しかし未だFAC6007として、米陸軍通信大隊の使用する区域が残存する。
既存のロラン局はその役目を終えた後、地上施設に全てのアンテナマストが撤去され、良い処で記念碑が残る程度らしい。 慶佐次局も閉局後、当日は施設を一般に公開し、標のアンテナマストは3月中に撤去されると云う。 占有する広大な敷地と接続水域がどうなるか、それは御上の肝次第であろう。
慶佐次ロランC局アンテナ
国道331号線、慶佐次大橋より望む慶佐次ロランC局のアンテナマスト。
高さは約200メートルで、赤白の昼間障害標識塗装ながら、この日は天候が優れず、画像ではよくわかりません。

慶佐次ロランC局入口
国道沿いに位置する施設入口。
米軍施設ほど厳重ではないが、通常は立入を制限される。

Posted by 酉 at 12:00│Comments(0)
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